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美しいものへの憧れ(2005.10.24) 私にとって「美しい」という事は最も大切な事。 私にとっての美しいものの定義は、しかし言葉では言えない。 小さな頃から、自然の中に自分を沈めて、 かすかな微笑を静かに楽しんでいた私がいた。 ピアノに座って、好きな曲を自分の心のおもむくままに弾くのが好きだった。 心が乱れたとき、不安で押しつぶされそうになったとき、 むちゃくちゃな色彩の絵の具を チューブからそのまま紙に塗りたくったような絵を描いて、 自分の心を沈めたこともあった。 歌は私に与えられた表現の一つの道具。 それを、毎日、毎日、磨きあげる鍛錬を必要とする。 発作的に何かを求めるというような、そんな、単発的な表現ではない。 職人としての気質が絶対に必要となる。 美しいものへの憧れはそんな中、絶対に必要となる。 私の中に眠る、美しさを定義するものさしと、 日々、格闘しながら、歌人(うたびと)として生きていきたい。 |